クラリーノ

クラリーノの特徴

クラリーノランドセルのイメージ

クラリーノは軽くて丈夫なうえ水や汚れ、傷にも耐性があるので少年や少女が 何年も使い続けるランドセルに相応しい材質です。 移動中は主に背中に背負っていますが帰宅したら投げ捨てられるので、すぐに 傷ついてしまうような素材では一年も経たずにボロボロのランドセルに変化して しまい、使う子供が可哀想にみえてきます。 ランドセルに求められる性能のひとつは丈夫さで、その点クラリーノなら軽いので 小さい子でも扱いやすいだけでなく壊れにくい、傷がつきにくいという特性もある ため販売数も順調に伸びているのです。 大人なら本皮のランドセルのほうが見栄えもよく多少重くても苦にはならないので 牛革でも問題にはなりませんが、小学2年生が毎日背負ったり投げることまで 考えるとこちらを選ぶしかない、そう決断する親も多いのです。 人口皮革なので加工もしやすく、本革よりも安価なクラリーノは経済的な面から みても優れており「うちの子には本物の革製品を使わせたい、大切なのは値段では なく本物の良さを知ることだ」という親でなければクラリーノのランドセルを 選ぼうかなと迷ってしまうでしょう。 長く使えば使うほど燻し銀の渋さが出てくる本皮とは違って弱々しくなる点は やや残念ですが、扱いやすさではクラリーノに軍配があがります。 とにかく軽さが一番の魅力になるので体力の無いお子様にはクラリーノ製の ランドセルをお勧めします。

クラリーノの進歩

今でこそランドセル業界で70%近くのシェアを持つクラリーノですが、ここまで もてはやされるようになったのはわりと最近のようです。 クラリーノ以外にも合成皮革で作られたランドセルは昔からあったのですが、 今ほど技術がなかったこともあり安いけど品質はいまいち、という評価をされて いた期間も長かったようです。 本皮を真似して人工の皮を作るのですから、最初から今ほど柔軟で軽くて丈夫な 製品を開発できたと考えるほうがおかしく、ここまで到達するのに多大なる研究 時間を要したことは言うまでもありません。 市販されたばかりの頃の合成皮革製のランドセルは6年の間にかなり傷を負い、 あちこちにシワができたり傷がついたり、表面が剥がれたりしていたようです。 軽さはそこそこ評価に値するレベルだったのでしょうが耐久性能は今とは比較に ならないほど劣っており、気の毒なランドセルを背負っている小学6年生が通学 する姿を見て目頭が熱くなることもあったそうです。 それを放っておくほど開発陣も甘くは無く、研究を重ねて今のように丈夫な クラリーノが産み出されたのでしょう。 いきなり現在使われてる高性能の製品が作られたのではなく、試行錯誤を繰り返し ようやくここまできたのです。 そしてお手入れをしっかりすれば6年どころか7年でも現役でいられるような 品質にまで発達したのです。

クラリーノのお手入れ方法

どなたでも簡単にクラリーノランドセルのお手入れは出来ますので、お子様の ために購入する予定がある、あるいはとうの昔に購入済みだという人はぜひ マスターしておきましょう。 牛革と同じような感じでいいのですがそれよりももっと簡単で、たいした知恵を 持たなくても清潔でピカピカな姿を維持することができます。 牛革のランドセルだと泥水を吸ったりして表面が嫌な色に染まることもありますが、 クラリーノはそういうトラブルが起こりにくいよう作られていますので、表面を 雑巾やタオル、お絞りでササッと何往復かさせるだけで大半の汚れは落とせます。 ちょっと泥まみれだな、と気になってきたら台所から雑巾を持ってきて磨くだけ でいいので、週に1回のメンテナンスだけでも美しさを長持ちさせることが できるのです。 いちおう牛革向けのクリーナーも使えるので頑固な汚れが発見されたらそれを使い、 数分で蹴散らしてやりましょう。 人工ですが本物の皮のように扱うことが認められているので、濡らしたり乾かしたり を繰り返したせいで硬くなってきたら、保革油を使って滑らかさとしなやかさを 回復させてやることも余裕で可能です。 洗剤も中性なら使用しても大問題にはならないので、それらを活用して常にいい 状態をキープするようメンテナンスしてください。